クリニック、診療所の経営コンサルティングを実施しています、
内科 眼科クリニックの経営コンサルタント 根本和馬です。
さて、前回の続きです。
分院展開で成功する上で、以下の要因が欠かせません。
1.Drが育っている
やはりクリニック、診療所は医師ありきで成り立つ業種です。
理事長、院長が素晴らしくても、分院長、勤務医の質が低ければ、
その分院は「質が低い」と評価されてしまいます。
よって分院展開を成功させるためには、質の高い
勤務医の採用、教育が不可欠です。
入社当初から院長の診療を見せ、積極的にコミュニケーションを取り
「当法人はこのような思いで診療しているんだ」という事を
繰り返し伝える事が大切です。
2.既存スタッフの質が高い
「クリニック、診療所は医師ありき」と前述したものの、やはり
クリニック、診療所は少数で構成されている組織であり、更に
スタッフひとりひとりの能力の高さが、医院の結果として表れます。
ここで言う「能力の高さ」とは技術的な高さだけでなく、
「人間的魅力」や「医院理念や診療方針をどこまで理解
しているか」という能力の高さも問われます。
そのような能力の高いスタッフが、新人を
育成していく流れを構築していく事が分院展開成功には
欠かせません。
3.人材(優秀であれば尚良し)が採用しやすい
分院展開となれば、ある程度のマンパワーは必要になります。
採用しやすいクリニックであるかどうかは、とても大切です。
採用しやすいクリニックであるかどうかの重要要因は
ズバリ「立地」です。
もちろん「近いから」「通いやすいから」という理由を重要視する
スタッフの中には、質の低いスタッフも少なくありませんが、
やはり現実的には上記理由が職場選びの大きなポイントである事は
間違いありません。
それに加えてホームページで「当院で働く事で、このような
成長が出来る」「こんな人材と一緒に働きたい」というのを
明確に打ち出し、応募者には予めそのメッセージを読むのを
促す仕組みにする事が大切です。
4.新患数、一日来院人数がキャパシティオーバーの状態である
「良い立地が見つかったから」という理由で分院展開する場合も
あると思いますが、より安定した分院展開を実現するなら、まずは
本院の新患数、一日来院人数の限度が近づき「これ以上、当院では
診切れない」という状態である事が、更に望ましいです。
「最初は小さく始めて、徐々に規模を大きくしていく」は
全てのビジネスに共通したセオリーです。
5.直接診療にタッチせず、医院間を行ったり来たりする事の
出来る人材がいる
規模が大きくなればなる程、院長の目が行き届かなくなっていきます。
そのため、院長以外に本院と分院を行ったり来たりして、
法人全体の状態を把握出来る人材が必要です。
このような人物を「事務長」と想像される院長も多いかと思いますが、
もちろん優秀な事務長が既に働いているようなクリニック、診療所であれば
事務長にチェックしてもらえば良いと思いますが、事務長がいない場合には
院長夫人や、チーフスタッフのような人を、法人全体の
総括者として任命するのも一案だと思います。
ぜひ今回お伝えした内容を、今後の分院展開に
お役立て下さい!
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分院展開成功の条件 その2
分院展開成功の条件
クリニック、診療所の経営コンサルティングを実施しています、
内科 眼科クリニックの経営コンサルタント 根本和馬です。
先日、私のクライアント様が3医院目をオープンしました。
本当におめでとうございます!
実は私のクライアント様でグループ医院が3医院になるのは
初めての事ですので、そういう意味でも感慨深いものがあります。
分院展開するという事は、より多くの雇用の機会が
生まれるだけでなく、その法人が目指す医療を、より多くの
患者様に受けて頂く事が出来るという意味でも、
大変有意義なものです。
このクライアント様の更なる飛躍を願うと共に、
その責任を私も担っておりますので、更に精進を重ね
どんどんレベルアップしていきます!
さて、今回は分院展開についての話ですが、
どのようなクリニック、診療所でも分院展開する事を
必ずしも目標とすべきかというと、私は決してそんな事は
無いと思っています。
様々な要因を熟考の上「当院は小さくても強い組織を創るぞ!」
という信念の下、そのようなクリニック、診療所を創る事が
出来たとしたら、それはそれで立派な成功の形だと思います。
では、分院展開が成功する上で、どのような要因が
欠かせないのでしょうか?私は少なくとも、以下の5つの
条件は不可欠であると考えています。
1.Drが育っている
2.既存スタッフの質が高い
3.人材(優秀であれば尚良し)が採用しやすい
4.新患数、一日来院人数がキャパシティオーバーの状態である
5.直接診療にタッチせず、医院間を行ったり来たりする事の
出来る人材がいる
ひとつひとつの細かい解説は、また次回にお伝えします。
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「金額」と「限定販売」の効果
クリニック、診療所の経営コンサルティングを実施しています、
内科 眼科クリニックの経営コンサルタント 根本和馬です。
実は私は中学生の頃から「午後の紅茶」のストレートを
愛飲しています。
特に夏場は自宅の冷蔵庫に500mlペットボトルが
最低4~5本は入っています。
そんな午後の紅茶が今年の6月27日に希少茶葉を
用いた「午後の紅茶 パンジェンシー」
この商品の最大のキモは、茶葉のクオリティもさる事ながら、
「金額」と「限定販売」だと私は思います。
ちなみにこの商品はストレートティーとミルクティーが
それぞれ1リットルの紙パックに入っているのですが、何と
値段は2,100円です。
つまり単純に考えると1リットルの紅茶が1本
1,000円で売られているのと同じことです。
スーパーなどで1.5リットルの紅茶が200円以下で
売られている事を考えると、この「午後の紅茶 パンジェンシー」は
通常の紅茶よりも10倍近く高い金額で売られているという事になります。
しかしこの商品、あっという間に売り切れてしまったのです。
その理由が2つめのキモに挙げた「限定販売」です。
これが「午後の紅茶に新商品が発売!6月27日から
通常店頭販売開始!」という広告だったら、ここまでの反応は
無かったと思います。
「10,000セットをインターネット限定販売!」というメッセージが、
顧客の購買意欲を湧き立てたのだと思います。
そんな私もネットサーフィン時にこの商品の存在を知り、即時購入しました。しかも2セットです。
冒頭に書いたように私はストレート味が好みなので、
ミルクティーの方はメンバーに差し上げました。
メンバー曰く「上品な味だった」との事です。
ちなみにストレートティーも、甘ったるくなく、
上品な味でした。高級な味に感じたのは価格を知っているからでしょうか(笑)
特に自費診療に力を入れているクリニック、診療所の場合には
・治療の価値、効果を伝える
・期間限定、人数限定での施術となる
という事を織り込んでみては如何でしょうか。
医療ですので「売った」「儲けた」という事が全面に出るのはどうかと
思いますが、それでも医療従事者側が「この治療は良い治療だ」と信じている
治療技術に対して、その価値を伝えるという事は、非常に大切な事だと
私は思います。
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あなたにとって”暗闇”とは?
クリニック、診療所の経営コンサルティングを実施しています、
内科 眼科クリニックの経営コンサルタント 根本和馬です。
今日は久々のオフという事もあり、以前から行きたいと思っていた
今話題の暗闇エンターテインメント「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」
(以下、ダイアログ)に行ってきました。
ダイアログ・イン・ザ・ダークについての詳細はこちらです!
このダイアログを簡単に説明すると、
ほぼ完全と言っても良い暗闇を、盲目の方が使われている
白い杖のようなもの(正式名称は白杖(はくじょう)と言います)を
用いて、視覚以外の感覚を使って空間内を体験する
アトラクションです。
このアトラクションには「アテンド」という案内者が
いるのですが、このアテンドは視覚障がい者なのです。
日常では視覚障がい者が健常者の肩や腰を掴んで、
寄り添って歩くイメージがありますが、このアトラクションにおいては
その立場が完全に逆転します。
(私の感覚では)特にこの1年位の間に、参加者の高い満足度と
口コミが口コミを呼び、満席となる回もかなり増えているようです。
例えば女優の南果歩さんも舞台の役作りのために
ダイアログに参加されたり、映画化もされた『悪人』の著者、
吉田修一氏もダイアログについてエッセイに書いたりと
芸能人、著名人の間でも話題のアトラクションなのです。
私が今回ダイアログを体験して最も感じたのは
「障がいって何なんだろうな?」という事です。
私のような(眼が見えるという意味では)健常者にとっては、
眼が見えなくなるなどという事は、絶望的でしかなく「生きていく
意味や希望を失ってしまうのではないか?」と思いがちですが、
アテンド達を見ていると、決してそのような絶望感や悲壮感をそこまで
感じなかったのです。
よくマンガや小説、テレビなどで「眼が見えなくなっている分、聴覚や
嗅覚など、別の感覚が鋭敏になる」というのは、私は本当なんだなと感じました。
と言うのはアトラクションの中で、アイスを食べる場面があるのですが、
このバニラアイスの濃厚なこと。
これは何もこのダイアログでしか食べられない特別な銘柄のアイスではなく、
コンビニなどで普通に売っているハーゲンダッツのバニラ味なのです。
もちろん私もこれまでに何度か食べています。
しかしハーゲンダッツのバニラ味がここまで濃厚だと思ったのは、
初めてです。見えていないだけに、他の感覚が鋭敏だったのだろうと
思います。
最後にアンケートに「あなたにとって”暗闇”とは?」という
問いがあるのですが、そこに私は
「想像以上に、絶望的ではない世界」
と書きました。
それにしても、とても貴重で素晴らしい体験が出来ました。
このようなアトラクションが世の中に受け入れられ、多くの人が
参加しているというのは、本当に素晴らしいと思います。
ぜひ皆さんも機会がありましたら、ぜひ参加されてみては
如何でしょうか?
特に眼科で働くスタッフには、院外研修の一環として
参加してみるのも、とても面白いと思います。
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