クリニック、診療所の経営コンサルティングを実施しています、医経統合実践会 主宰 医経統合コンサルタントの根本和馬です。
「うちのクリニックは、良く気付く人ほど仕事が増えるんです」
これは多くのクリニックでよく起こる現象です。
・アンテナが高いことで、色々と気付く人
・行動が早い人
これらの人に、より多くの仕事が集まることは、ある意味で自然な流れと言えます。
上位2割⇒言われなくても気付き、行動出来る人
真ん中6割⇒人から言われたら気付く/指摘した通りのことは出来る人
下位2割⇒人から言われても気付きが遅い/指摘した通りのことも出来ない人
これをよく「2:6:2の法則」と言われますが、ここでは「下位2割をどうしたら良いのか?」に焦点があたりがちですが、これを100%改善するのは困難です。
それよりも上記「真ん中6割」を上位2割に出来るだけ近付けるための施策を講じた方が、はるかに現実的です。
この施策の代表例のひとつは「担当を明確にする」ということです。
表などを作って、スタッフルーム等に掲示すると、尚良いです。小学校で教室の後ろの掲示板に貼ってあったような表です。
このブログを熱心に読まれている院長先生、スタッフ様のクリニックはそんなことは無いかも知れませんが、色々な点において、担当を不明確にしているクリニックは、かなり多いです。
ですから、
「●●さんは、トイレ掃除をやりたがらない」
「うちのクリニックはゴミ捨てをやる人とやらない人でハッキリ分かれる」
「お昼休み中に掛かってくる電話に出ない人がいてズルい」
などのようなことが頻発するのです。
これらは「いつ、誰が、何をやるのか」を明確にすることで、かなり改善します。
もうひとつは、常日頃から院長先生が
「うちのクリニックで働く人材には、自発性が求められている」
「うちのクリニックは、自ら気付いて動けるスタッフを高く評価します」
「なぜ自ら考え、動くことが大切なのか?」
ということを、ミーティングなどでお伝えすることも有効です。
著書やセミナーで幾度となく言っていますが、院長の考えをスタッフに伝えるというのは、クリニックという船を舵取りする船長として、極めて重要です。
伝えない院長は、行先を伝えない船長と同じです。それで船員に「俺の思うように動いてくれ」と言っても、無理な話です。
これまで約15年に渡って、数多くの院長先生とお仕事をさせて頂いていますが、クリニック経営で結果を出されている院長先生ほど、口頭や文章で、しっかりご自身の思いや考えていることを伝えています。
以上、あまりブログを長文をすると読むのも嫌になってしまうと思いますので、ここまでにしてきますが、上記2点を踏まえて、「真ん中6割」のスタッフを、少しでも上位2割に引き上げられるように頑張ってみて下さい!
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