多くのクリニックでは、スタッフと2回しか個人面談を実施しません。
1回目は「入社面接」。
そして2回目は、ある日スタッフから「先生、ちょっとお話が・・・」と退職の話が出た時です。
これまで多くのスタッフと話をしてきて感じるのは、突然クリニックや院長に対して嫌悪感を抱き、退職していくのではなく、最初は「ちょっとどうかな・・・」という疑問から次第に不安を募らせ、不満が爆発し、退職していくという流れが多いという事です。
よってスタッフの退職を防ぐためには「ちょっとどうかな・・・」というステージで解決、緩和する必要があるという事です。そのために有効な方法が個人面談です。
個人面談の実施方法は拙著「クリニックマネジメント」に詳しく書いてありますので、そちらをお読み頂ければと思いますが、簡潔にお伝えすると、
1.「時間があったらやろう」ではなく、日時を予め確定させ、その旨をスタッフにも伝えること
2.なぜ個人面談を実施するのか、目的を明確に伝えること
3.「スタッフの話を聴く」という事に重点を置くこと。決して院長が喋り過ぎないこと
これらが大きなポイントです。