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クリニック経営ブログ

大学4年生のアルバイトスタッフとの面談にて

クリニック、診療所の経営コンサルティングを実施しています、
内科 眼科 耳鼻科などの医科クリニックの経営コンサルタント 根本和馬です。
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「私も以前は夢や目標はあったんです。それがいつしか
周囲の人と接するうちに”みんな、こんなものなんだな”と
思い、いつしか夢や目標に対する気持ちが薄れていきました」
これは先日、私のクライアント様に来年4月から正社員として入社が
決まっていて、現在アルバイトとして勤務している大学4年生の
方と面談させて頂いた時の話です。
冒頭のお話は「あなたのこれからの夢や目標は
何ですか?」という私の質問に対する、この学生さんの
回答です。
元々は夢や目標があったにも関わらず、周囲の人達に触れていくうちに
いつしか夢や目標が失われていく。
この話から、如何にその人が身を置く「環境」が大切かという事が
よく分かります。
最初から夢や目標が無いなんて人はいません。
今でもおそらく幼稚園や小学校では「将来の夢は?」
という話題が出る事もあるのではないでしょうか。
つまり誰でも最初は夢や目標を考えたり、持つ事は出来るのです。
それがいつしか、周囲の環境によって変化していくのです。
ここから私は企業(もちろんクリニックも含みます)の大切な役割の
ひとつに「スタッフに夢や目標を持ってもらう」という事があるのでは
ないかと考えています。
そしてこの事は、現在多くのクリニックが抱えている
「どうしたら、良い人材が集まってくるのか?」
という悩みも解決(緩和)するのではないかと思います。
もちろん人材の応募があるために、
・求人ページをしっかり作り込む
・「〇〇市 求人」などのキーワードで上位表示を目指す
・PPC広告を出す
・求人雑誌(ネットも含む)に広告を出す
・ハローワークに出す
・大学、短大、専門学校に求人を出しまくる
などの基本的な対策は必要です。
しかし、仮にそれらの媒体で良い人材が入ったとしても、
「ここで働いている人はイキイキしてないな」と感じたら、
そう遠くない未来に、去っていくのではないでしょうか。
換言すれば、そこまで上記のような採用活動に積極的な
力を入れてなかったとしても、何かのご縁があり入社してきた
応募者が「このクリニックで働いてる人達は、何てイキイキと
しているんだろう」と感じる事が出来たとしたら、長く定着する
のではないでしょうか。
そのような、今後成長する可能性がある「感度の高い応募者」ほど、
既存スタッフの働いている姿勢、表情、会話をよく観ています。
これは私も自戒の念を込めて書いているのですが、クリニックの
経営者である院長は
「自分のクリニックは、スタッフが夢や目標を抱く事が
出来る職場だろうか?」
を考える事が大切です。
もちろんそれはすぐに実現しないかも知れませんが、そのように
日々考えたり、願ったりする事で、次第にそのような環境が整い、
その思いに共感する人材が増えていくのです。

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